みなさんは眠る際にどのような服装をしているでしょうか。
パジャマを着て寝る人が多いかと思いますが、実はその素材にも安眠できるかどうかの鍵が隠されているのです。
今回は、高級素材のイメージの強いシルク素材のパジャマの特徴をご紹介します。
1.天然素材である
シルクとは、蚕と呼ばれる蛾の幼虫が成虫に変異する際に自らを包むマユのことです。
その繭の中は、まだ未完成の状態である幼虫が快適に過ごせる環境に保たれています。
そのため、私たち人間にとってもシルク製品をまとうということは、体にとってとても快適なことです。
また、シルクは天然素材で化学物質が一切使用されていないため、肌の弱い人にも安心して使用することが出来ます。
2.人間の肌と同じ成分で出来ている
蚕のマユ、すなわちシルクは動物性の天然素材なので、その成分は私たち人間の肌と同じものです。
具体的には、人間を構成している20種類の必須アミノ酸のうち、実に18種類ものアミノ酸を含んでいるのです。
肌の再生を促すグルタミン酸、肌の潤いを保つセラミドの素となるセリン、肌にコラーゲンの合成を働きかけるアラニンなどどれも化粧品の原料として使用されるものばかりです。
そのため、シルクは人の肌に大変よく馴染み私たちはそれを着心地のよい素材だと感じることが出来るのです。
この快適さは人が眠っている間中続くので、人間はシルクのパジャマを着れば安眠できるはずです。
3.シルクは着る美容液とも言える
シルクの原料は人間の体を構成しているものと非常に似通っています。
しかし、一般的には私たち人間の体内では年齢と共にそれらのアミノ酸の量が減ることが分かってきています。
そのため、年齢を重ねた女性は美容のためにとアミノ酸が配合された美容ドリンクを飲みます。
そして、アンチエイジングの為にアミノ酸が配合された化粧水や美容液を使用します。
それらと同じようにアミノ酸を摂取する方法の一つとして、シルク製品を身に付けるという方法もあります。
毎日就寝時にシルクのパジャマを着用することによって、人間の肌に潤いが生まれ場合によってはシミを消す効果も期待出来るのです。
効果は人それぞれですし、すぐに効果が目に見えて分かるというほどではないのかもしれません。
しかし毎日シルク製のパジャマを着るだけといったお手軽な方法で美肌が手に入れば喜ばしいことですよね。
試してみる価値はあるのではないでしょうか。
4.優れた保湿性と速乾性を併せ持っている
私たち人間は寝ている間に大量の汗をかいています。
例え冬でも汗は出ています。
その汗がいつまでも吸収されず、体の表面に水蒸気として残っていた場合どうなるのでしょうか。
例え睡眠中であっても、人は不快感を感じて目を覚ましてしまうでしょう。
特に肌の弱い人や子供、お年寄りなどは少しの蒸れでも皮膚炎を引き起こしてしまう場合もあるでしょう。
しかし、シルクは天然素材なため大変優れた保湿性給水性を持っています。
出た汗を即座に吸収してしまいます。
すると、肌はサラサラな状態を保てるので一晩中ぐっすりと眠ることが出来るのです。
しかも、もし汗の量が多すぎるといった場合でもシルクは保湿性と同時に優れた速乾性も持っているので、すぐに乾かすことが出来ます。
5.一年を通して使用出来る素材である
シルクは、一見ペラペラでツルツルの素材のように感じられます。
また、触った感じはひんやりしています。
そのため、夏用のパジャマなら良いけれど、冬用としてはちょっとと躊躇される人も多いのではないでしょうか。
しかし、シルクのパジャマが本領を発揮できるのはむしろ冬です。
真冬にどれだけ毛布をかぶっても、寒くて夜中に目が覚めるという人はいないでしょうか。
その原因は体温の調節がうまく出来ていないからです。
人は冬でも大量の汗をかきながら眠っています。
そのため、その汗をうまく吸収できない素材のパジャマを着用していては体の熱が奪われてしまいます。
また、冬に起こりがちな静電気もシルクならば起きる心配はありません。
このように、シルクは夏はもちろんのこと冬でも使用できる素材なので、一年を通して同じパジャマを使用することができ大変経済的です。
6.とても繊細である
最後にシルクの短所もお知らせします。
シルクは非常に繊細な生地です。
そのため、洗濯の際は手洗いがオススメです。
また、直射日光や紫外線が苦手なので、室内干しまたは日陰干しをしましょう。
長時間日光に触れることで生地が変色することもあるので、注意が必要です。
また、椅子や床に座る際にはどこかに生地を引っ掛けないようにすることも必要です。
シルクのパジャマの特徴を知ろう
シルクのパジャマの特徴についてご紹介してきました。
良い点は多いものの、非常に高級で繊細な素材なので躊躇される方も多いのではないでしょうか。
しかし、安眠の面でも美容の面でも試してみる価値はあるのではないでしょうか。