ベッドシーツとボックスシーツの違いとは。機能や形状が異なる

快眠情報最終更新日:2017年4月1日

ベッドシーツとボックスシーツ。

寝具売り場へ出掛けると目につく二つのタイプのシーツですが、そもそもどのような違いがあるのでしょうか。

今回は二つの機能形状などに着目してご紹介します。

1.ベッドシーツとは

まず最初にベッドシーツについてみていきましょう。

ベッドシーツの定義を一言で言ってしまえば「ベッドのマットレスや布団を覆う一枚布カバー」のことを指します。

和式の布団カバーであれば床に直敷きして使用し、起床後は押し入れなどに畳んで片付けるという移動を伴うため、しばしばシーツずれ防止のチャックやひもが脇に付いています。

しかしベッドの場合は、毎日の家事としてそもそも重いマットレスや布団を動かすことがあまりありません。

このためベッドシーツの一枚布をマットレス、或いは布団のどちらでも上からすっぽりと覆い包むように余った端の部分を折り込んでセットすればキレイに床を整える事が出来ます。

故にこのように文字通りベッドの為のシーツということで専用の名称があります。

2.ボックスシーツとは

ではベッドシーツでもなく、和式布団カバーでもない「ボックスシーツ」とはどのようなものなのでしょうか。

ボックスシーツの形状をみてみると、マットレスや布団を覆う面の背面にあたる四辺の部分にゴムが縫い込まれているのが目につきます。

このゴムの部分がベッドシーツとの使用時の大きな差を生む機能となります。

具体的には布団やマットレスの四隅に合わせてボックスシーツを引き延ばすと、ベッドシーツをかぶせる時のように調整することなく覆ってしまえるのです。

更に起床後に着目した場合、ゴムが縁に縫い付けられていることから、ベッドシーツよりはセッティング位置がずれることが少ないなどと言った毎日のお手入れが楽な側面もあります。

なので初めて自分でベッドをセッティングするお子さんや、ベッドシーツだとセッティングがキレイに出来ないと感じる方には特に便利だと言えます。

3.体質やライフスタイルに合わせた使い分け

以上のような違いがあるベッドシーツとボックスシーツですが、実際に使用する場合はそれぞれどのような使い分けをすれば良いのでしょうか。

まずベッドシーツですと、ゴムが無い分フラットに敷ける利点があります。

例えば薄めの布団に2枚重ねにして利用しても寝心地は変わらない為、特に夏場に多く汗をかかれる方には寝心地と衛生の両面を鑑みてもオススメです。

またお洗濯後に収納する際にも嵩張らずコンパクトに畳み込んでしまえるといった点も便利ですので、収納スペースが限られている方にも。

一方でボックスシーツタイプだと、就寝時に寝返りをよくうたれる方や平日はお仕事で忙しい方にとっては毎日セッティングする必要がないので家事の時短になります。

また特におねしょが心配な小さなお子さんがおられる場合は、ボックスシーツをセッティングした上にそのままおねしょシーツをひいてしまえば、シーツ本体は毎日取り換える必要なく楽に過ごせます。

4.それぞれのシーツの価格帯

ではそれぞれのシーツの価格帯はどのような差があるのでしょうか。

まずベッドシーツとボックスシーツを同じ販売元のもので比較してみます。

例えばシングルやダブル程度のサイズのシンプルなベッドシーツだと2,000円、ゴムの縫い付け加工がなされているボックスシーツが2,500円といった具合に少々差がある場合が多くなります。

いずれも基本的にはボックスシーツの方が若干価格帯が上のケースが多くなります。

洗い替えをたくさん持ちたいとお考えの方は予算に合わせてどちらのタイプも併用すると良いかもしれません。

5.季節に合わせたシーツの調整

オーガニックコットンやブロード、マイクロファイバーなどシーツの生地素材によっても価格は異なってくるため、それぞれの季節のお洗濯の頻度や就寝時のニーズに合わせて使い分けるのも有効な活用方法です。

特に冬場だと薄手のベッドシーツ1枚では床冷えするといったケースも多くあります。

そのため自分のマットレスや布団よりも一回り大きなサイズの厚手のマイクロファイバー素材のものなどを通常の薄手のものの上から重ねてみても寝心地はフラットなままで快適に横になることができます。

反対に夏場だと1枚でさらっと使いたい日が続きます。

こういった場合には、最近出回り始めた冷却素材のひんやりとしたボックスシーツなどを活用するとスムーズに休めます。

ベッドシーツとボックスシーツの違いを知ろう

ベッドシーツとボックスシーツそれぞれの形状や特性についてみてきましたが、どちらもそれぞれ上手な活用方法や長所があると言えます。

単純に自分や家族のものを統一してお手入れを一括化してしまうのも良いでしょう。

またはそのベッドを使用するひとの体質や季節、もしくはお手入れの頻度を考慮して使い分けてみるのも良いですね。

最近では実に様々な色や素材のものが発売されている事ですし、あなたにぴったりの快適な一枚を見繕ってはいかがでしょうか。