電車でしばらく寝てしまった後、起きたら首が痛くてまいった…こんな経験、誰もがあるのではないでしょうか。
座りながら寝るのですから、首はこっくりこっくり前に倒れた状態が続いてしまいます。
あまり首にも負担はかけたくないですし、電車で寝るときに首が痛くならないようにする方法があればなるべく徹底したいものです。
そこで今回は電車で寝る際に首が痛くならない方法についてご紹介します。
1.端に座れたらチャンス。仕切り板に体ごと寄りかかって眠る
もし座席の一番端に座ることができたらチャンスです。
端にはちょうど座高ほどの高さがある仕切り板がある電車も多いですから、この仕切り板に体ごと寄りかかるようにして眠りましょう。
首を下に倒して寝てしまったときに首が痛くなるのは、頭の重みを首のみで支えることで首に大きな負担がかかるからです。
そのため、この方法で寝ることができれば、自分の体重を仕切り板に預けることになり、首への負担が大きく減少します。
電車で寝るときに首が痛くならないためにできる方法としては、一番効果がある方法といえます。
2.大きい鞄は抱き枕代わりに。持っていたら抱えて眠る
大き目な鞄を持っていたら、膝の上に抱えて眠るようにしてみましょう。
特にリュックなど縦の幅もある鞄は抱き枕の代わりのような役目をしてくれます。
これは端に座るわけではないので首を前に傾けることにはなってしまいます。
しかし前に何もない状態より鞄があることでそれが障害物になり、首が大きく前に傾くことがなくなります。
それにより首への負担が少し軽減されるため、座席の端をキープできず、それでも寝たい場合は実践してみるとよいでしょう。
3.思い切って首枕を使う
電車の中でどうしても首の痛みの不快感なく安眠したい…そんなときは旅行用の首枕を使用するのも一つの手です。
乗車時間の長い旅行バスや新幹線、飛行機で一般的には使うものではありますが、通常の電車でも使えないことはありません。
例えば俯かずに後ろに寄りかかった状態で寝てしまうと、もちろんこの場合も首には負担がかかって痛いですし、電車の揺れで窓や壁に頭をぶつけるなどして不快感はたっぷりです。
でも、首枕をした状態であれば、ほぼ首自体は傾かない状態で寝ることができます。
目覚めもよいでしょう。
ただ、やはり首枕を通常の電車内で使うのには勇気がいります。
なかなかそんな人を見たことはないでしょう。
他人の目なんて気にしないと思える人は、首枕を持ち歩いて実践してみるのも良いでしょう。
4.眠くて大変なときはグリーン車に乗る
本当に疲れているとき、家に帰るまで寝ないなんて無理…なんていうときもあるでしょう。
そんなとき、乗る電車にグリーン車があれば、思い切ってグリーン車へ乗ってしまいましょう。
グリーン車はほぼ新幹線のような環境で、座ることができればリクライニングもついていますし、これほど眠るのに最適な環境はありません。
グリーン車なんてそんな贅沢はできないと思いがちですが、新幹線やタクシーに乗るような出費ではないのです。
グリーン車に乗った分の出費だけ、少しだけ節約をする…けれどその分、電車の中での安眠を得ることができる。
これを幸せなことかもしれないと感じられた人は、疲れたその体にご褒美をと思い、グリーン車を利用してみましょう。
5.それでもつい俯いて寝てしまった…そんな時はゆっくりと起きる
気をつけていてもついついうたた寝してしまって、気が付いたときは首を大きく前に傾けて眠っていた…そんな経験は誰にでもありますよね。
後悔しても残るのは首への激痛のみ…そんなときは、少しでも首への負担を減らして痛みを軽減したいものです。
そのための方法としては、絶対に勢いよく顔を上げず、ゆっくりと起きるようにすることです。
その手順を紹介します。
(1)まず覚めた状態で首が前に傾いている状態にいます。
(2)両肩をすくめるようにし、首はまだそのまま動かさないようにします。
(3)顔をゆっくりと上げ、上げた状態で両肩もすくめたまま5秒ほどキープします。
(4)深呼吸しながら両肩の力を抜き、リラックスします。
この手順で起きるようにするとよいでしょう。
首は長い時間顔の重みを支え続け、負担がかかっている状態なので、リラックスさせてあげる必要があります。
この負担は首だけではなく背筋や腰にも影響を与えています。
そのためいきなり起きてあわてて電車を降りたりすると、首の痛みの影響で腰を悪くし、その場で動けなくなってしまうという人もいます。
首だけではなく体全体への負担を減らすためにも、ゆっくりと起きることを心がけ、そしてそのためにも降車ぎりぎりに起きることは絶対に避けたいものです。
電車で寝ても首が痛くならないようにしよう
座りながら寝ること自体そもそも体に良くない行為とも言えます。
でも、どうしても疲れていて、電車で寝てしまうのは誰にでもあります。
だからこそ、少しでも体に負担のかからない方法を実践していきたいものです。
以上のことを気を付けるようにすれば、電車で寝てしまったとき、首の痛みを感じず、必要以上の疲れを感じずにすむのではないでしょうか。