何かに抱きついて眠る人の心理や性格とは

快眠情報最終更新日:2017年4月16日

大人になっても、寝る時に枕やぬいぐるみタオルなどに抱きついてしまうという習慣を持っている人が少なくありません。

彼らは、寝る時に何かに抱きついていないと、落ち着いて寝ることができません。

では、何かに抱きついて寝る人にはどのような心理や特徴があるのでしょうか。

1.寂しがり屋な人が多い

何かに抱きついて寝る人は、どちらかと言うと、寂しがり屋な人が多くなります。

寝る時間帯というのは、夜の暗い時間帯です。

このような時に1人で静かに布団に入ると、どのような人でも、多かれ少なかれ、寂しさを感じるものです。

何かに抱きついて寝るという人は、他の人よりも、その寂しさが強く出てしまうようです。

そのため、何か抱きつけるものがないと心が不安で落ち着かなくなり、熟睡することができなくなってしまいます。

しかし、何か柔らかいものを抱いているだけでその気持ちが和むようになり、ゆっくり寝ることができるようになります。

このように、何かに抱きついて寂しさを紛らわすという寝方を長年続けてきてしまったため「寝る時に何か抱きつけるものがないと眠れない」という体質が定着してしまったと考えられます。

2.ストレスを溜め込んでいるということが多い

何かに抱きついて寝る人は、ストレスを溜め込んでいるということが多いという特徴があります。

ストレスを限界まで溜めてしまうと、脳が興奮状態となり、なかなか熟睡できなくなってしまいます。

この状態が更にストレスを大きくしてしまい、悪循環を引き起こします。

この悪循環からどうしても抜け出すために求める行為は「寝る時に、何かに抱きつく」という行為です。

何か柔らかいものに抱きつくことで、ストレスで緊張状態となった体の力が少しずつ抜けていきます。

その結果、興奮していた脳も徐々にリラックスしていき、熟睡できるようになっていきます。

このように、ストレスを溜めている人は、その緊張興奮状態から抜け出したくて「寝る時に、何かに抱きつく」という行為を無意識的に求めてしまうと言われています。

3.心のどこかで、愛情を求めている

何かに抱きついて寝る人は、今現在、愛情面が満たされていないという可能性が高いと言えます。

「今、誰かに愛されている」という実感を得ることができないと、どこか心にぽっかりと穴が開いた状態になります。

その心の穴を無意識的に満たそうとして、寝る時、何かに抱きついてしまいます。

物は決してその人を愛してはくれませんが、柔らかい物に抱きついているだけで、自分の全てが包み込まれたような感覚を得ることができます。

その満足感が心の穴を埋めてくれる効果を発揮し、よく眠れるようになると言われています。

特に「今、家族とうまくいっていない」「心を開いて接することのできる友達や恋人がいない」という人は、満たされない心の穴を埋めるために、何かに抱きついて寝るという習慣を持っていることが多くなります。

4.心配事を抱えている

何か心配事があったり、心の中に不安や恐怖があったりして、更にそのことがなかなか解決せずに苦しんでいる人は、何かに抱きついて寝ることが多くなると言われています。

先の見えない不安や恐怖は、人間の心を弱気にさせてしまいます。

その結果「1人でいると、言いようもない不安に駆られ、どうして良いかわからなくなる」という状態にまで人を追い込んでしまいます。

しかし、何かに抱きつくことで、心と体の緊張が一気にほぐれ、リラックスしてよく眠れるようになります。

そのため、何か心配事を抱えている人は、寝る時、無意識的に何かに抱きついてしまうことがあります。

その人の心に存在する不安が大きければ大きいほど、物を強く抱きしめるというのも特徴の1つです。

これは「どうして良いかわからない自分の心を、とにかく受け止めてほしい」という思いの表れであると言えます。

5.「子どもに戻りたい」という思いがある

寝る時に何かに抱きつくという行為は「子どもがお母さんに甘える」という行為とほぼ同じであると言われています。

そのため、寝る時に必ず何かに抱きついてしまうという人は「甘える」という行為をしたがっているとも考えられます。

これは「子どもの頃の自分に戻りたい」という思いが隠されていると言われています。

ストレスがあったり、心が満たされていない場合、人は「今の大人の生活」に対して嫌悪感を感じ始めます。

そして「何のストレスも不安もなかった子供時代に戻りたい」という思いがたびたび浮かんでくるようになります。

その結果「甘えの疑似行為」として、寝る時に何かに抱きついてしまうようになります。

寝る時に何かに抱きついてしまう人の心理や性格を知ろう

寝る時に何かに抱きついてしまう習慣があり、それをやめられないという人は、心のどこかに不安や寂しさストレスなどを抱えているという共通点があります。

「抱きつく」という行為は「すがりつく」という意味合いを持っています。

何かに抱きついてすがることで、今の満たされない思いをどうにか和らげたいという思いがあると考えられます。

寝る時に抱きつく物を手離すことができないという場合は「今、自分の心は満たされているだろうか」と自分に問いかけてみる必要があります。

そして、不安やストレスの原因が見つかったら、できるだけ早くそれを解消するように意識することをオススメします。