人間は生きていくために睡眠が必要です。
体を休めるだけでなく、集中力や記憶力の低下を予防してくれる役割があると言われています。
最近では、睡眠不足が原因で睡眠障害になったり、徐々に精神障害へと悪化していくことも分かってきました。
睡眠はどれほど寿命と関係があるのか紹介します。
1.不眠症
不眠症とは、眠たいのに眠れないことを言います。
眠れない日が続くため睡眠不足になってしまいます。
睡眠不足により、免疫力が低下するので体調を崩しやすくなったり、
脳へ十分な酸素が送れていないため、集中力が低下し、ささいなことでイライラしてしまいます。
睡眠時間が短ければ短いほど、体内での血液の流れが悪くなってしまいますので、貧血や低血圧などで病にかかりやすくなります。
不眠症を改善するためには、寝る時間と起きる時間をしっかりと決めて毎日続けることです。
眠れないのを防ぐためには、寝る前のストレッチや半身浴なとが効果があります。
体を温めてあげることで血液の流れが良くなるので眠りやすくなります。
また、寝る前のテレビやパソコンなどの画面を出来るだけ見ないようにするのも良いと言われています。
寝る前の行動を少しかえてみると不眠症を予防することができます。
2.過眠症
過眠症は、たくさん寝てしまうことや寝ても寝足りないことを言います。
たくさんの睡眠をとることは大切ですが必要以上に睡眠をとってしまうと運動不足や体力の低下により、
生活習慣病などになりやすくなります。
寝ている時間が長すぎるため同じ体位でいるので血行が悪くなります。
体が冷えてしまうため、心筋梗塞などの急な病気にかかりやすくなります。
過眠症を改善するためには、起きる時間を決めて出来るだけ起きている時間を長くするようにします。
運動をしたり、何か趣味を作ることで日中に寝てしまうのを防ぐことができます。
どうしても眠いときは、10分~30分程度の仮眠で済ませるように心がけましょう。
続けていくうちに徐々に体も慣れてきます。
3.中途覚醒
中途覚醒は、睡眠中に何度も目が覚めてしまうことを言います。
トイレなどで目が覚めてしまうのではなく、突然体が起きてしまいます。
そのため、グッスリ眠れず睡眠不足に陥ってしまいます。
原因としては、眠りが浅かったり、日中に寝てしまうことで目覚めたりなどがあると言われています。
眠りが浅いと、睡眠中は脳が起きている状態なので体を芯から休められていません。
そのため体が常に疲れている状態が続き、疲労で体調を崩しやすくなります。
睡眠薬に頼らず、改善するためには、寝る前に温かい飲み物を飲むと良いと言われています。
例えば、生姜湯やココア、温めた牛乳などが体を温める働きがあり、さらに深い睡眠を促してくれる効果があります。
眠りを良くするために温かい飲み物はオススメとされています。
4.朝、晩の逆転
普通は、夜に寝て朝に起きるのが正しいですが、朝に寝て夜に起きるという生活をしている人もいます。
このように睡眠のリズムがバラバラだと体内では非常にストレスとなっています。
まず、血液の流れが悪くなる事はもちろん、胃腸の中も荒れやすくなると言われています。
食事の時間もバラバラになってしまうので消化機能が低下してしまいます。
睡眠障害だけでなくその他の病気になってしまいますので、朝と晩の逆転した睡眠は控えるようにしましょう。
朝と晩の逆転した生活は、寿命を縮めると昔から言われています。
やはり、光を浴びて目覚めて暗くなったら眠るという規則正しい生活を送るようにしましょう。
5.ストレス性の睡眠障害
過労、疲労などからくるストレスにより、不安感に襲われ眠れなかったり、眠りにつくまで何時間もかかったりすることを言います。
睡眠不足が続くため、イライラや集中力の低下などが見られ、外出がむずかしくなってしまいます。
このような場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
カウンセリングなどを受けて話を聞いて貰うことでストレスが減り、眠りやすくなります。
また、クスリなどに頼るのも治療するうえで大切なことです。
精神障害へと進む前に早めの受診をするようにしましょう。
このように、睡眠時間が寿命と深く関係していることが分かります。
良く眠れている人ほど健康ですし、逆に眠りが足りない人ほど体が疲れやすくなっています。
自分の体に合った睡眠リズムをつくることで、疲れが取れやすくなったり、グッスリ眠れるようになったりします。
睡眠だけでなく、バランスの良い食事をプラスアルファーで毎日続けると寿命が伸びていきます。
更に運動、禁酒、禁煙などちょっとしたことを我慢したり、工夫したりすることも質のある睡眠をとるために必要なことです。
睡眠で体を休めるので出来るだけ睡眠によるストレスのないようにしたいですね。
長生きをするために、量より質のある睡眠を取れるように日々の生活リズムを見直してみましょう。