マウスピースと聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか。
ボクシング選手などのスポーツ選手が口腔内を保護するために使用していているのが頭に思い浮かぶでしょう。
一般の方がマウスピースを使う場合は、就寝中の歯ぎしり予防や、いびきや睡眠時無呼吸症候群、更には小顔効果まで期待することが出来るのです。
今回は、寝る時にマウスピースをつけるメリットについてご紹介します。
1.歯ぎしりの予防
歯ぎしりとは、上顎と下顎を合わせて、強い力を加える事です。
歯ぎしりの種類は主に3種類あります。
タッピング上下の歯が震えるようにぶつかり、カチカチと音を立てる。
クレンチング顎を動かさないで、歯を食いしばるように噛みしめてしまいます。
歯や顎に強い力を与え、グライディングよりたちが悪いと言われています。
グライディング上下の歯をグライドさせ、滑るように動かすことで、歯がギリギリと音を立てるのと同時に歯がすり減ってしまいます。
この時、顎全体が大きく動くため、歯の広範囲にダメージを与えてしまいます。
歯ぎしりや食いしばりが顎に与える悪影響は様々です。
歯ぎしりすることで歯に強い負担がかかり、歯が欠けたり、割れてしまったり、顎の負担により顎関節症にもなりかねません。
そうすると、口があかなくなってしまいます。
また、歯ぎしりや食いしばりが癖になっている人は、頭痛や筋肉のこり、肩こり、目の奥の痛みを引き起こし、睡眠の質が低下し、ストレスの原因にもなってしまいます。
マウスピースを着用することで、歯にかかる負荷をやわらげ、歯や歯周組織などに与えるダメージを軽減させる事が出来るのです。
2.小顔効果が期待出来る
マウスピースで小顔になるなんて不思議に思う人も多いでしょう。
実は歯ぎしりや食いしばりを改善することが小顔とつながっているのです。
人は就寝中だけでなく、ストレスや緊張を感じた時、無意識に奥歯に力を加えることがあります。
食いしばりは、凄い力が加わっており、筋肉が成長してしまいます。
筋肉が大きくなることにより、顔が膨大してしまいます。
顎の筋肉が成長することによる顎の張りをなくしてくれます。
それだけではなく、端正によって歯並びが改善されれば、口周りの印象を大きく変える事が出来るため、結果的に小顔のようなスッキリした印象を相手に与える事が出来ます。
3.いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防
マウスピースを着用すれば、気道の開通性が保たれ、無呼吸や低呼吸の回数を減らすことが出来ます。
下顎を上顎よりも前に突き出すように固定できるので、いびきの原因である上気道の狭小を防ぎ、上気道を広範囲で保つことが可能です。
そうすると、いびきの時間を減らし、無呼吸の時間を軽減できます。
寝る時にマウスピースをはめるだけで、すぐにいびきを抑制することが出来ます。
4.リラックスの効果
マウスピースをつける事により、歯ぎしりを気にしてストレスをためたり、睡眠障害に陥っていた事が解消されると、リラックスした状態を保つ事が出来ます。
マウスピースは、つけ始めは違和感を感じて気になる人も多いですが、慣れてしまえば、マウスピースの安心感が心地よく、睡眠時に安心感が生まれ、快眠へとつながっていきます。
5.顔や顎の痛みを歪みをなくす
余計な顎の力が顔にかからなくなる事で、顔の張りと骨の歪みがなくなり、スッキリとした顔立ちになります。
また、顎関節症を予防するのにも大きな役割を果たしています。
顎関節症は顎に痛みがはしったり、口が開きにくくなるといった非常に怖い病気です。
マウスピースをはめることで、顎の関節や顔の筋肉を歯ぎしりによる負荷から防御してくれるので、これらの症状にかかってしまうリスクを大幅に減らすことが出来るのです。
寝る時にマウスピースをつけるメリットを知ろう
寝る時にマウスピースをつけると、たくさんのメリットがある事がわかっていただけたでしょう。
歯ぎしりに関しては、寝ている時に起こるので、自分では気づきにくいです。
自分には無関係だと思っていても知らず知らずのうちに歯や顎に負担をかけてしまっている可能性があります。
いびきや睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の改善にも役に立ち、小顔効果やリラックス効果も期待できるマウスピース。
しかし、自分に合ったものでなければ余計に歯や顎に負担をかけてしまう場合がありますので、気をつけましょう。