睡眠時の姿勢の5つの種類とその安眠効果

快眠情報最終更新日:2016年9月27日

睡眠時に何気なく取っている姿勢、実はこの姿勢によって、睡眠の質が変わる事があるんです。

その他にも猫背だったり顔の歪みにも影響する事もある為、睡眠時の姿勢は非常に大切です。

一体どういった姿勢に対してどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

1.うつ伏せ

完全なうつ伏せではなく、体はうつ伏せになっていても顔だけ横に向いている姿勢です。

この姿勢は、心臓や内臓を外敵から守るという事から、警戒心がある場合に起こりやすいのです。

普段はこのような寝相ではないのにたまにうつ伏せで眠ると楽だという場合、ちょっとストレスが溜まっているのかもしれませんね。

さてうつ伏せの寝相のメリットですが、仰向けで眠る時よりも気道があまり圧迫されませんから、意外と呼吸がしやすいのです。

その為いびきの防止にも、睡眠時無呼吸症候群の予防も出来ます。

しかしデメリットは、お腹や心臓等の内臓が圧迫される事、顔を左右どちらかに向けて眠るので、首と肩に負担がかかり、凝りやすくなる事です。

それにどちらか片方の顔反面ばかり圧迫していると、圧迫されている面の血流が悪くなりむくみやすくなってしまいます。

そしてほうれい線も片方だけが濃くなりやすく、骨格も歪んでしまう恐れもあります。

こうしたデメリット回避の為にも、柔らかいクッションをお腹の下に敷いて眠る、もう少しだけ体を横向きにしたりと調整しましょう。

2.仰向け

顔も体も天井に向いている仰向け、この寝方をする人って心が開放的になっている場合が多いのです。

かなりリラックス状態にありますから心には良いですね。

メリットは背筋が伸びる事から、猫背予防が出来ます。

普段デスクワークをしていて長時間椅子に座っている場合、もしくは姿勢が前のめり気味といった人は、是非仰向けで眠ってみましょう。

しかしデメリットもあって、恐ろしい睡眠時無呼吸症候群が起こりやすいのが仰向けでの寝相です。

これは枕の高さも関係してくるのですが、あまりに高い枕、もしくは低い枕の場合、仰向けで寝ていると上手く気道が開きません。

その為舌も喉に詰まりやすくなり、睡眠時に呼吸が数秒~数十秒、酷い時は1分2分と止まってしまう事もあります。

この症状が酷くなれば、もっと危険な事態となってしまいます。

そしてもう1つ、仰向けで寝続けて寝返りを打たない場合、腰に負担がかかりやすくなります。

朝起きた時に腰が何だか痛い、という場合は仰向けが原因かもしれません。

仰向けで眠る際には枕の高さを寝やすい高さにする、顔だけ少し左右どちらかへ倒す、腰の下に柔らかいクッションを敷く、もしくは足の下に敷いておきましょう。

こうする事で気道も確保できるので呼吸が止まる事もなくなり、腰に負担がかかってしまう事も防げるでしょう。

3.右に顔と体が向く

右向きの胎児型です、この眠り方をする人の心理は少しストレス負荷がかかっているのかもしれません。

何か不安な事があると、人はお腹(急所)を隠す眠り方をする為です。

右に顔と体を向ける寝相ですが、このメリットは心臓(左半身)が上になるので、心臓を圧迫せずに眠れます。

その為血流も滞る事なく流れ、朝起きた時の顔や体のむくみを防げるのです。

デメリットは、右半身が圧迫される事で顔の右側の骨格の歪み、首や右肩に負担がかかるという事です。

丸まって眠る事から、姿勢にとっても良くありません。

そして肺気腫を患っている場合は、これも圧迫によって症状が重くなる事がありますので注意しましょう。

4.左に顔と体を向く

左向きの胎児型の寝相ですが、こちらも右向きと同様に不安な事や心配事があるのかもしれません。

メリットは腰への負担があまりない事でしょうか、そしてお腹を守る事で安心して眠れます。

しかしデメリットの方が大きく、左半身を下にして眠る事から心臓、胃や十二指腸、小腸、大腸が圧迫されています。

その為消化器官に負担がかかりやすい、そして血行不良に陥りやすいのです。

特に夜は、食後にすぐ眠ってしまう人の場合、上手く消化器官が働いていない可能性もあります。

例えば便秘に悩んでいる場合は、この寝相が良くないのかもしれませんね。

姿勢は勿論骨格を圧迫もしていますから、しっかりと消化機能を働かせる為にも、左に向いて眠る事は控えておくといいでしょう。

5.顔は右に軽く向き上半身は右向けに、下半身は仰向けに

顔は仰向けというよりも右に少し向いていて、首から下~腰元までの上半身は仰向け、この時両腕も軽く右に伸ばしています。

腰から下~足先までの下半身は仰向けになっている、軽く「S」字になっている寝相です。

実はこの寝相こそが、体にとって一番良い寝相なんです。

この寝相のメリットは、顔が少し横に向いている為にいびきや睡眠時無呼吸症候群を予防できる事、骨格の歪みが起きない事です。

更に体が軽く右を向いている事から、お腹の中にいた頃と同じ姿勢になるのでリラックス効果もあります。

そして血流も良くなり消化機能にも負担がかからず、むくみや便秘、消化不良といった事を抑えられるでしょう。

腰元で少し体を曲げている事から背中は真っ直ぐに矯正しつつ、腰に負担がかかりませんので、腰痛に悩む方にも丁度いい寝方です。

デメリットは、こうした寝相を自然と取れる人があまりいないという事でしょうか。

最初はかなり違和感があって、なかなか気になって眠りに持っていきにくいと思います。

しかし慣れればとても眠りやすい寝相でもあります。

いかがでしたか。

寝相を変えてしまえば、今まで悩んでいたほうれい線や皺、顔の歪み、首の痛みに肩凝り、猫背、腰痛、便秘といった事も改善できます。

ついでにマットレスを変えてみたりだとか、枕を変えてみましょう。

寝つきが良くなれば睡眠の質も上がり、そうすればきっと今まで悩んでいた不調も解決できますよ。

是非、最後にご紹介した「S」字の寝相で眠ってみてくださいね。

きっと今までより寝やすくなって、起きた時に体の疲れが取れているでしょう。