睡眠導入剤の怖い副作用6個

快眠情報最終更新日:2016年9月30日

どうしても眠れない時に睡眠導入剤を飲む事で、すんなりと眠りにつく事ができます。

しかし薬による無理やり睡眠に入る事は、果たして体にとって良い事なのでしょうか?

睡眠導入剤を飲み続けると、体にどんな副作用が起きるのかをご紹介します。

1.嘔吐感や食欲不振

睡眠導入剤を飲んでぐっすり眠ったはずなのに、朝起きた時に胃がムカムカする、

嘔吐感がするといった経験はないですか?これは睡眠導入剤で、胃が荒れてしまっている事による副作用です。

消化器系が弱ってしまうと、今までは気にせず食事できていたとしても、胃のムカつきにより食欲不振も起こりやすくなります。

嘔吐感や食欲不振は考えているよりも辛いもので、お腹が減っていても起こってしまいますから、益々食欲がなくなります。

そうして栄養不足となった体は消化機能も更に低下する為に、睡眠導入剤を断ってもしばらくの期間は副作用も続きます。

2.便秘や下痢

特にお腹に不調を感じた事のなかった人でも、睡眠導入剤の副作用で便秘になってしまう、またはお腹を下しやすくなる場合があります。

便秘が例えば5日6日と1週間近くも続くと、お腹が突っ張ってしまうだけではなく、体臭も強くなります。

もっと恐ろしいのは便が詰まっているせいで、大腸が膨張してしまい、心臓や他の臓器を圧迫してしまうという事態です。

そうなるとただお腹が痛いというだけではなく、心臓疾患に陥る危険性もあります。

下痢も1日に1回だけならまだ脱水症状もそこまで酷くはならないでしょう。

しかし慢性的な下痢となると、肛門が荒れてしまうだけではなく、脱水により意識も保てなくなる恐れがあります。

3.倦怠感やふらつき

体に合わない睡眠導入剤、または効果が長かったり、強すぎる睡眠導入剤を飲んでしまうと、持ち越し効果により倦怠感に苛まれてしまいます。

持ち越し効果というのは、前の晩に飲んだ睡眠導入剤の効果がそのまま翌日まで続いてしまっている状態です。

仕事へ行かなければならないのに頭がボーッとして体を動かす事が面倒臭い、集中力が持続せずやる気が出ない等ですね。

他にも意識はしっかりしているはずなのに足元が覚束ない、日中に強い眠気を感じるといった症状もあります。

特に体がふらついてそのまま階段から落ちて怪我をする、駅のホームへ落ちてしまうといった事故も起こりやすくなってしまいます。

それでなくとも、酷い倦怠感に襲われると「もう何もしたくない」とその人の気力を奪ってしまいます。

4.免疫力の低下

体の免疫力が低下すると、ただの鼻・喉風邪だけではなくインフルエンザから、重大な病気にかかりやすくなってしまいます。

これは睡眠導入剤が体に合わなかった事による副作用で、臓器が弱ってしまっているからです。

そうなると自分1人では病気を治す事も難しくなります。

かといって解りやすい症状が出るのは、その症状がある程度進んでしまってからという事が多いのです。

もしも睡眠導入剤を半年間毎日、1年間頻繁に飲んでいる等、継続して摂取している場合は、健康診断を受けましょう。

特に肝臓と腎臓は一番薬の影響を受けやすい臓器です。

この2つの臓器を通った後に、薬が体外へ排出されるからなのですが、肝臓と腎臓が弱ってくると、薬もちゃんと体外へ排出できなくなります。

そうなれば益々持ち越し効果も強くなってしまいます。

5.一時的な記憶障害

例えば睡眠導入剤を飲んで眠気を感じたとしても、その時すぐに眠らなかったとしましょう。

すると強い睡魔で意識がもうろう状態に入ってしまい、その間に起きた出来事を覚えていない、一時的な記憶障害が起きてしまいます。

これが例えば長くもうろう状態が続くようになってしまえば、更に体へ危険が及んでしまう事もあります。

特にもっと強い睡魔がやってきてほしいと思って、アルコール飲料と一緒に睡眠導入剤を飲んでいる人は、本当に危険です。

持ち越し効果が長引くだけではなく肝臓や腎臓にも悪い影響があり、そして筋弛緩作用といって、体に力が入りにくくなる恐れもあります。

6.心が不安定になる

睡眠導入剤を飲んでいると、完全な睡眠へと導く為に体が強制的に意識をシャットダウンさせようとします。

これが「心が安らいでいる状態」だと勘違いをしてしまうかもしれませんが、無理やり睡眠へ入ろうとしているだけです。

ですから何か不安な事があって眠れない時に睡眠導入剤を飲んで、強制的に眠る事を繰り返していると、

いざ薬断ちをしようと思った時に感情が爆発してしまいます。

今までは睡眠で抑えつけてきた不安、焦りが一気に心を蝕んでしまい、体が緊張状態になって不安定な状態になってしまいます。

それが続けば鬱状態となってしまう場合もあります。

精神安定剤と睡眠導入剤は似ているようで違います、睡眠導入剤を安定剤代わりに飲む事は止めましょう。

特に依存度の高い人の場合、心を落ち着かせようと安定剤の代わりに睡眠導入剤を飲んでしまう事もあります。

これが一番良くない事なのです、一度依存をすると、そこから抜け出す事はなかなか困難になってしまいます。

いかがでしたか。

体にも心にも、睡眠導入剤は副作用を起こします。

薬を飲まないと眠れないという状態から急に薬断ちをしようと思っても、依存度が高いとなかなか難しいでしょう。

そうならないように、睡眠導入剤は体調と用法容量を守りつつ、なるべくなら使用しなくても眠れる方法を探しましょう。