夜になると急に咳が止まらなくなったり、咳が酷くなってなかなか眠れない経験をした人はいませんか?何か重大な病気にかかってしまったのではないかと、心配になってますます眠れなくなってしまいますよね。
咳は夜になるとひどくなる傾向があります。
今回は、寝る時になると咳が出る理由と対処法についてご説明します。
1.寝る時になると咳が出る主な3つの理由
副交感神経の働き
夜に咳が止まらなくなる原因で一番考えられるのが神経です。
副交感神経は、体をリラックスさせる効果がある神経で、夜寝る時やリラックスしている時に活発に活動します。
この神経が働くことにより、本来は体をリラックスさせ、快眠を促す効果があります。
しかし、副交感神が活動すると気管支に影響を与え、気管支が収縮して狭くなってしまうことがあります。
これが夜咳が止まらなくなる原因と深く関わっています。
気道過敏症
気道過敏症とは、健康なのにも関わらず、気道が刺激に敏感に反応してしまう事です。
これは喘息を患っている人が起こしやすい症状ですが、夜になると起こりやすい傾向があるとも考えられています。
夜寝る時に咳が出てしまうのは、この気道過敏症が原因となっている可能性があるので気をつけましょう。
寝ている時の環境や寝方に原因
寝る時に仰向けになって寝る人も多いと思いますが、そうすると気管や気道を狭めてしまいます。
そうするとウイルスの排出が上手く行かなくなり、咳が止まらなくなる原因となります。
また、布団にはダニやホコリがたくさん付着しています。
そうすると、日常では咳と無縁の人でも、アレルギーの性の咳を発生させ、布団に入っただけで咳が止まらなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
2.夜に咳が出る時の対処法
マスクを着用する
マスクは、ほこりや空気中のアレルギー物質を防いでくれる役割があります。
咳を抑える効果が期待出来ますが、もう一つ、自分の吐いた息がマスクによって受け止められ、保温の効果も得られます。
特に「濡れマスク」であれば、通常のマスクよりもさらに高い保湿効果が得られるのでオススメです。
気管は咳をたくさんしている場合、乾燥しているので、この保温が非常に効果的です。
また、部屋の乾燥は咳が出やすくなる原因となるので、マスクが息苦しい時は、加湿器などで部屋全体を加温すれば、夜に咳が出る症状を抑えることが出来ます。
寝る時の環境を整える
夜に咳が出る原因の一つとして、ダニやほこりなどのアレルギー性物質を無意識に吸い込んでしまっている可能性があります。
その場合に効果的なのが、部屋の掃除や、布団をこまめに干すことです。
布団カバーを洗濯することで、寝る環境を整えれば、咳が止まらなく時の対処法になります。
仰向けではなく横向きになる仰向けは、気管を狭めてしまうので、ウイルスの排出が上手くいかなくなります。
また、上向きに寝ることで、ほこりやカビの影響も受けやすくなってしまいます。
横向けに寝ることで、副交感神経が原因で狭くなった気道の通りを良くする効果も期待できます。
仰向けではなく、横向けに寝るように心がけることが、咳を止めるために効果的です。
喉に効果的な飲み物を飲む
ショウガは咳をやわらげる効果があります。
すりおろしたショウガに熱湯、はちみつ、レモンを入れて飲むと、咳が出そうな時には効果的なです。
はちみつは、殺菌効果や粘膜保護の効果が期待出来ます。
あたたかい飲み物なら、乾燥した喉を保温する効果が期待出来るので、ショウガ湯だけでなく、お湯やお茶にはちみつを入れるのも良いでしょう。
この水分を取る行為は非常に重要で、喉に咳が絡んでいたり、流れ落ちた鼻水が喉を通る、この2つの粘膜は咳の原因としてとても気になります。
水分をきちんと取れば、この粘膜を取ってくれる役割が期待出来るのです。
咳が出る理由と対処法を知ろう
今回は寝る時になると咳が出る理由と対処法を紹介させていただきました。
3つの原因がどれか当てはまる場合は、対処法を実践することで症状をやわらげること事が出来るでしょう。
しかし、咳がなかなか改善されない場合は、病院にいった方が賢明です。
風邪を引いた後などに、咳が止まらない原因を、まだ風邪が長引いているだろうと軽視せず、しっかりと病院にいくことが大切です。
咳は周囲の人にも病原菌をまき散らすので、早めの対処が必要となります。